コンタクトレンズご使用のお客様の視力測定について

 

多くの方が眼鏡とコンタクトレンズ(CL)を併用しています。
CL装用者のCL装脱後の屈折及び視力の変化は、個人差が大きく、最適眼鏡度数の決定で悩むことがあります。お客様情報をより多くお伺いし対応することが大切ですが、そのようにして決定した度数でも安定した視力が得られる保証はありません。

なぜ度数や視力の変化があるのかを角膜の生理とCLの影響から、お客様にご説明させていただいた上で対応しましょう。場合によってはレンズ交換もあり得ることを前提とした対応が必要でしょう。

しかし、1回の測定で最適な度数決定ができれば、お客様にとってもお店にとっても良いことであり、その参考となる知識と測定方法について紹介します。

<CLが視力・屈折に及ぼす影響>

 

・CLの機械的圧迫による角膜カーブの変化
 ⇒CLのフィッティング状態が関係する。

 

・CL装脱直後の屈折の変化傾向(特にハード系CLで現れやすい)
 ⇒近視度数は弱めに出やすい。
 

<測定の実際>

 

1)お客様情報の収集

 

○現装用CLの種類、使用年数、1日の使用時間、CLのキズ・汚れ・変形の有無、規格(パワー)、補正視力、CL上の追加補正度数など
○現在お持ちのメガネ度数、使用年数、補正視力、装用感など
○装脱後の時間経過
・屈折の変化はCL装脱後1~2時間が最も大きく、2~3日は変化が続く。
・屈折(角膜)の安定には、CL装脱後2週間を要する。
○作製眼鏡の用途
・装脱直後に使用、休日に使用、今後はメガネに変更など
○用途に合ったご希望視力
・室内のみ、車の運転の有無など


2)CL併用のお客様

主にCLを使用し、就寝前に眼鏡を使用するお客様の測定は、CL装脱後すぐに(5~10分後)測定してよい。ただし、装脱後の屈折変化の有無を確認するために、眼鏡販売後(1時間以上経過後)に再確認することが望ましい。


このように対応した場合でも、CL装脱後は矯正視力に多少の
○再確認は、オートレフの測定のみでもよい。
○装脱直後と販売後の屈折変化が殆んど無く、測定値が安定していれば、CLの影響が少ないと判断する。
変化が見られた時は、総合的に判断し度数調整を行う。


休日などに終日メガネを装用されるお客様では、朝からCLを装用されずにご来店いただき測定することが望ましい。しかし、実際にはCLを装用してのご来店が多く、再来店をお願いするのも難しいと思われます。
  
○装脱直後と販売後(1時間後)の2回測定を実践し、総合的な判断と度数調整を行う。


3)CLからメガネへ変更のお客様

視力と屈折の安定から考えるとCL装用中止後1~2週間後の測定が望ましいが、お客様の状況に応じて対応しましょう。

 

○1~2日間CL装用を控えての測定が可能であれば、お客様に再来店をお願いする。
○装脱直後と販売後(1時間後)の2回測定を実践し、総合的な判断と度数調整を行う。
 


4)メガネ作製時の留意点

○メガネでは、像の拡大・縮小やプリズム作用等の問題があり、最高視力の得られるメガネの作製が困難であることの説明。
・特に、メガネが初めてのお客様では弱補正がよい。
・乱視(特にマイナス軸180゜方向の直乱視)は弱補正とする。
・装用テストを十分おこなう。
○メガネのサイズは必要以上に大きくしない。
○フィッティングでは、頂点間距離が広くならないようにする。

コンテンツ提供:WOC

【本コンテンツご利用の注意事項】

みるもナレッジボード内のすべてのコンテンツについては、本サイトの利用規約を遵守した上でご利用ください。