
光学中心がずれるとプリズム効果が発生しますが、逆にプリズムメガネでは光学中心がずれたメガネとなります。レンズメーター測定時に見落としがないように気をつける必要があります。
<お客様事例紹介>
(お客様)
「海外旅行中にフレームが壊れたので、現地で枠のみを購入してレンズを入れ替えてもらった。今のメガネの見え方で特に問題はないが、確認の意味で視力検査もお願いしたい。」
◆34歳 男性 会社員
◆ ご使用眼鏡度数
PD 66mm
R)(1.5p×S-2.50D C-0.25D A160゜ 0.7△BD)
L)(1.2p×S-2.50D C-3.00D A174゜ 0.8△BU)
※上記は実際の事例を元に、編集部でアレンジしています。

◆オートレフ値
PD69mm
R)S-2.50D C-0.50D A172゜
L)S-2.75D C-3.00D A166゜
◆完全補正値
PD68.5mm
R)(1.5×S-2.75D C-0.50D A170゜1.00△BD)
L)(1.2×S-2.50D C-3.00D A168゜ 2.00△BI )
ポイント:「眼位の確認が重要です」
○上下斜位の存在
プリズムメガネの可能性が高い。
可能性が高い。
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◆作製度数
PD68.5mm
R)(1.5p×S-2.50D C-0.25D A170゜ 0.50△BD)
L)(1.2 ×S-2.50D C-3.00D A170゜ 0.50△BU)
<光学中心のずれとプリズム量>
◎上記事例のプリズム量は、光学中心のずれから計算できます。
プレンティスの公式
△ = D ☓ h(cm)
△:プリズムディオプター
D:ディオプター(度数)
h:ずれ量(cm)

●ご使用眼鏡の上下プリズム量の計算は?
(通常、上下プリズムはレンズメーターで読みとります)
R)△=2.75D×0.25cm =0.6875△(BD) |
L)△=5.50D×0.15cm =0.825△(BU) |
● ご使用眼鏡の水平方向プリズム量の計算は?
(遠用PDで算出すると)
R)△=2.50D×0.15cm =0.375△(BO) |
L)△=2.50D×0.1cm =0.25△(BO) |
※ 実際には、乱視軸が160゜と174゜なのでわずかな誤差が発生します。
● プラス度数(凸レンズ)ではBase方向が逆になりますので注意しましょう。
コンテンツ提供:WOC
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