心因性視覚障害とメガネについて

今回は小・中学生に見られる心因性の視力低下について紹介します。

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「度なしの処方箋」のお客様事例  

◆中学1年生 女性 眼鏡初めて   
◆処方箋 R)PL
     L)PL
 

「度なしのメガネ」であることをお客様に説明してはいけません。お客様ご本人が、度入りのメガネと思って装用して初めて効果があります。
     

・メガネを装用することによって視力が向上しますので、心理的効果の面から眼鏡が処方されることがあります。

・PLの他に、S-0.25DやS+0.25Dの弱度数が処方されることもあります。 

 

事例(2)「黒板が見づらくなった」とご来店のお客様事例
  
◆中学1年生 女性 眼鏡初めて

◆オートレフ値 
R)S-0.25D C-0.25D A12゜  

L)S-0.25D C-0.25D A178゜

S-0.25D                 

S±0.00D C-0.25D A153
S±0.00D C-0.25D A10゜    

S-0.25D 

  ◆自覚的屈折値
R.V.:0.3(0.8×S-0.25D)     

L.V.:0.3(0.8×S-0.25D)
(1.0×S-0.50D)        

(1.0×S-0.50D)

◆測定時の特徴  
・オートレフの値と裸眼視力に不一致が見られるオートレフ値の変動が大きい
・矯正度数と視力の変化に整合性がない
・二色テストが不明瞭である(整合性がない)
・左右の裸眼視力、矯正視力はほぼ同じである

◆眼鏡店でできる確認法
心因性視覚障害の80%はレンズ打ち消し法で発見できると言われています。
   

レンズ打ち消し法

①まず片眼の裸眼視力を測定します。  
②「少し見づらくします」と声をかけて、S+0.50Dを仮枠にセットします。
③次に「今度はよく見えると思うので読んでみて下さい」と声をかけて、S+0.50Dに重ねてS-0.50Dをセットします。実際には±0Dとなります。
④最初に測定した裸眼視力に比べ、大きく視力が向上すれば、心因性視覚障害の疑いがあります。0.3~0.4の視力が(1.0~1.2)くらいまでアップすることがよくあります。

 

RV 0.3(1.0×S+0.50D S-0.50D)

LV 0.3(1.0×S+0.50D S-0.50D)

 

 

◆お客様への対応は?
「度数も弱く一時的な近視とも思われますので、メガネが必要かどうかを一度眼科で見てもらってからがよいと思います」と、眼科紹介をしましょう。(本人とご両親に説明します)

<心因性視覚障害(psychogenic visual disturbance)とは?>
  

器質的異常(目のどこかが壊れているとか、傷ついていること)はなく、心因性(心の状態に左右される)視覚障害のこと。
その要因は・・・

     

・成績に関する親からの過度の期待
・家族関係(親子関係、兄弟姉妹関係)
・いじめの問題(友人関係)
・眼鏡装用願望など、一種のストレスといわれています。

コンテンツ提供:WOC

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