深視力のお客様対応

店内に深視力計が設置され、お客様の深視力が確認ができることが望ましいのですが、それが不可能な場合やあるいは深視力計で測定したところ、合格基準(3回測定し平均誤差が2cm以内)に達しない場合の対応を紹介します。

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大型免許に必要な深視力
大型免許に必要な深視力

AとBの距離の違いは、AとBの
それぞれが左右眼に対してつくる
角度(
θ1、θ2)の違いからわかります。

すなわちθ1>θ2より、AはBより近くにあると認識できます。

約40秒の角度の違い(視差と
言う)を見分ける能力が深視力
テストの合格の目安となります。
   1゚(度)=60'(分)
   1' (分)=60"(秒)

視力表での深視力の測定方法


 ①両眼単一視があることを確認
  屈折異常があれば両眼ともに補正した上で、偏光フィルターを
  使用する十字テストを行います。
  一方の線しか見えないときは抑制があります。

左眼

右眼

両眼


②立体視チャートにて立体視を測定(偏光フィルターを装用)
 2.5mの距離から2cmの距離の違いは視差に換算すると
 約40秒に相当します。これはお客様のPDの違いにより
 個人差があります。(PDが広い人が有利)
・MC3(省スペース型視力表)の深視力チャートは視差40秒で作製されています。
・トプコン社の▲が並んだチャートのD~E列までの浮き上がりが
判別できれば視機能的には深視力に合格できると考えられます。浮き上がりが全く分からなかったり、A列くらいまでしか分からないときは、合格が非常に困難となります。 

<各列の視差>

 A列:4分(240秒)

 B列:3分(180秒)

 C列:2分(120秒)

 D列:1分(60秒)

 E列:30秒

立体視がなかったり弱かったときの対応
①屈折補正を正確に行い、両眼視力バランスをとりましょう。
遠見補正を適切におこない遠方視力を向上させることによって合格の可能性が高くなります。


特に乱視の未補正が深視力の低下となりますので、適切な乱視補正を行いましょう。

 

②眼位の補正
プリズムによる眼位の補正により、抑制が消失したり、立体視の向上がみられるときに有効です。

ただし、眼位異常が最近発生したもので、複視を伴う場合は眼科紹介が望ましいでしょう。

 

③以上の対応で改善がみられないときは眼科紹介を行いましょう。

 


対応が困難なケース
①斜視や強度の不同視など
抑制や異常対応により両眼視ができず合格が困難となります。補正しても効果が期待できません。


②視力が不良なとき
大型・二種等の免許の取得には両眼視力(0.8)以上を必要とします    が、一方の視力が不良で両眼視力のバランスがとれないときも合格が困難となります。

 


お客様

○深視力テストは練習による(慣れによる)成績の向上が期待できます。近隣の設置店を紹介、あるいは機器を取寄せる等をして、練習いただくことも検討してみてはどうでしょうか。
○体調の影響があるので試験日当日は特に眼の疲れを残さないようにお話しましょう。

 


免許センターで実施される深視力テストは、動きを伴う「動的立体視」の要素が加わります。したがって、視差40秒の「静的立体視」は合格の目安と考えましょう。

逆に、立体視が視差40秒に達しない場合でも、「勘を働かせる」などにより、合格となることも十分有りえます。

 

なお、光学的に2.5mの距離を設定した覗き込みタイプの深視力計が普及しています。2.5mの実測では合格するが、光学式タイプでは動きが判らないという方がいます。


測定機器の違いと考えられます。

コンテンツ提供:WOC

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