
「累進レンズのアイポイントは瞳孔中心でよいか」
「瞳孔中心に合わせることが基本」
と言われながら
「2mm下げた方がよい」など様々な意見があるのが現状です。
もちろんお客様に合わせた微調整は必要ですが、その計測方法により、大きな誤差が発生することが見落とされているように思います。
今回は、計測方法の注意点について紹介します。
○ 累進レンズのアイポイント(フィッティングポイント)はお客様がまっすぐ正面をご覧になっている状態(第一眼位)で瞳孔中心に合わせることを基本としています。
従ってその測定ではお客様の目線の高さに固視目標を提示し、測定者はお客様と同じ目線の高さで計測することが大切です。
<もし、測定者が10cm高い位置から計測すると……>
4.5mmもアイポイントが高く計測されます。
100:X=600:27 600X=2700X=4.5mm |
600mm(60cm): 測定距離 |

※ 注視目標はお客様の目線の高さに提示され(Bの位置)、読み取りのみが10cm高い位置で行われると、2.83mmとやや誤差は少なくなります。
●アイポイント計測時の注意点
○セミフィッテイング後に計測
○お客様の平常の正面視状態で計測
○お客様のメガネをお掛けになる癖に注意(ご自分で掛けていただく)
◎お客様の目線の高さで計測
・カウンター越しの計測は誤差の原因
・ひざまづいてお客様と同じ目線で計測
コンテンツ提供:WOC
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