3m視力表の落とし穴(測定距離でメガネ度数は変わる!)

メガネ店には広いお店もあれば、スペースが狭いお店もあります。そのようなときの、視力表の設定距離に注目してみました。

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店員:「お客様、軽い遠視があります。 2段階(S+0.50D)の遠視の度数で(1.2)が見えるようになります。遠くも見やすく、眼の疲れも少なくなると思いますがいかがですか。」

 

お客様:「確かにハッキリ見えるね~。 遠視の度数が入ったメガネでお願いします。」

 

(後日お客様より)
お客様:「このメガネを掛けると遠くが見づらく、かえってメガネをはずした方が遠くは見やすいのですが…」

 

 

 

これは、視力表の距離を考慮しなかったことによる問題です。

 

正視とは遠点(=調節休止の時見えるところ)が無限遠(∞)にある眼で、遠用度数とは遠方に遠点を合わせるための度数をいいます。
下記の「距離と度数の関係」から、無限遠方と3mの距離では0.33Dの度数差が発生します。
したがって、3m視力表でS+0.50Dと測定された遠視は、正確には+0.50-0.33=+0.17Dの遠視であり、実際に50~100m以上の遠方視では、±0D すなわちメガネをはずした裸眼状態の方が見やすくなります。

 

5m視力表では、0.20Dと度数差は少なくなりますが、遠方視力重視の
お客様では同じく問題となります。
ちなみに省スペースタイプの視力表では、光学的に遠方距離が設定されていますが、トプコンMC2は5m、MC1は、∞の設定となっています。

 

 

 

<特に配慮したいケース>
●5m以上の遠方視の多いお客様
●遠視を完全補正しようとするとき
近視の過補正のご使用眼鏡度数を弱めるとき(40歳以上のお客様で加齢性遠視を伴う事例が多い)

 

<対 応>
●最終の見え方は店外の看板など10m以上を実際に見ていただき、視力表で仮決定した遠用度数に-0.25を付加した見え方と比較する
●両眼同時に-0.25Dを付加してもよい
距離と度数(D)の関係
距離と度数(D)の関係

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