累進メガネの天地幅について

「遠近両用のフレームの大きさはどのくらいあればよいか?」

との疑問は販売員さんの永遠のテーマかと想像します。
累進メガネに必要な天地幅については、様々な見解があります。
さらに、天地幅の浅いデザイン対応の累進レンズが次々と発売されています。

 

今回は、累進メガネに必要な天地幅の考え方を紹介します。

 

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<累進メガネの天地幅は何ミリ必要か?>
 レンズカット後に、直径6㎜の近用部マーク円が残っていることが基本です。したがって、フィッティング状態によって異なりますが、遠用フィッティングポイント下方に、累進帯長+6㎜以上が取れる天地幅を基本とします。
 
 (基本例)
アイポイントの高さを上方と下方が2:3の比率でフィッティングした時、累進帯14㎜のレンズに必要な天地幅は34㎜以上となります。・内寄せにより近用部がさらにカットされることを考慮しています。

<近用部が6㎜以上必要な理由は>

 

・レンズの縁から4㎜未満の範囲を通して目標物を注視したときは、コバやリムが邪魔になります。近用部が6㎜以上あると近用度数が余裕を持って活用できます。
・累進レンズでは最低4㎜の近用部が必要です。枠入れ後マーク円が2/3以上残る必要があります。

 

 (確認方法)
  皆さんも実践してみて下さい。
・フレームタイプ(縁なし、メタル、セル)による違いは、ほとんどありません。

・レンズ上の4㎜のずれは、網膜上では約7°のずれに相当します。目標物を注視するとコバやリムは中心から7°ずれた位置に投影され、視力が0.3未満になるため気にならなくなると考えられます。

 

<最低4㎜の近用部は確保しましょう>

 (実例-1)
 アイポイントの高さを上方と下方が2:3の比率でフィッティングした時、累進帯14㎜のレンズに必要な天地幅は31㎜以上となります。
  ・内寄せにより近用部がさらにカットされることを考慮しています。

(実例-2)
  アイポイントの高さを上方と下方が2:3の比率でフィッティングした時、
  累進帯16㎜のレンズに必要な天地幅は35㎜以上となります。
   ・内寄せにより近用部がさらにカットされることを考慮しています。

<お客様対応は?>
 ●遠用アイポイント下方の長さが、累進帯長+6㎜以上の玉型デザインが必要な天地幅の基本となります。 内面累進レンズは、累進帯長+7mm以上が基本です。
●最低でも、累進帯長+4㎜以上(内面累進は、累進帯長+5mm以上)を確保しましょう。
●中近両用レンズや近々両用レンズにおいては、上方の天地幅にも 配慮しましょう。
 ●デザイン重視で天地幅に合わせ累進帯長の短いものにするか、レンズ重視で天地幅の長い玉型デザインにするかはお客様のご要望や装用感から選択しましょう。

コンテンツ提供:WOC

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