◆お客様情報 48才
<前眼鏡度数>
R)(0.9×S-1.25D)
L)(0.9×S-1.25D)
<完全矯正値>
R)(1.2×S-1.50D C-0.75D A 70゜)
L)(1.2×S-1.25D C-0.75D A115゜)
<作製度数>
R)(1.0×S-1.25D C-0.50D A 70゜)
L)(1.0×S-1.00D C-0.50D A115゜)
◆その原因は?
○斜乱視のメガネで、左右眼の網膜像が融像され両眼視されたとき、 脳では傾きを感じます。
・乱視メガネが初めての場合は、特に傾きが感じられます。
・矯正レンズの乱視度が強くなるとより傾きを感じやすくなります。
・矯正レンズの乱視軸が45゜、135゜に近いとより傾きを感じやすくなります。
◆お客様対応は
○テスト枠で確認しても同様な見え方になることを確認して下さい。そのとき、乱視レンズはテスト枠の外側に入れた方が分かりやすい。乱視を抜くと傾きがなくなることを確認して下さい。
○フィッティングにより傾きを軽減させる。
・頂間距離を狭めにフィッティングする。
・前傾角を傾きが感じにくい方へ調整する。
○作製度数の変更で対応する。
<作製度数例①> 乱視軸を90゜方向に調整する。
R)(1.0p×S-1.25D C-0.50D A85゜)
L)(1.0p×S-1.00D C-0.50D A95゜)
<作製度数例②> 乱視度数を弱度に調整する。
R)(1.0p×S-1.25D C-0.25D A 70゜)
L)(1.0p×S-1.00D C-0.25D A115゜)
◆斜乱視の矯正と傾き
(例1)R C-1.00D A45゜
L C-1.00D A135゜

(例2)R C-1.00D A135゜ L C-1.00D A45゜ |
<空間視> ・左右眼の網膜像が融像されたとき 前下がり(下り坂)に見えます。 |
(例3)R C-1.00D A45゜ L C-1.00D A45゜ |
<空間視> ・左右眼の網膜像が融像されたとき 右下がりに見えます。 |
(例4)R C-1.00D A135゜ L C-1.00D A135゜ |
<空間視> ・左右眼の網膜像が融像されたとき 左下がりに見えます。 |
●斜乱視メガネの度数決定では、装用テスト時に傾きの発生を予測し、
確認と説明を行うようにしましょう。
●傾きを敏感に感じるお客様と気にならないお客様の個人差があります。
コンテンツ提供:WOC