累進レンズの内寄せ量のオーダーについて

累進レンズの内寄せ量のオーダーについて

内寄せ量(インセット量)がオーダーできる累進屈折力レンズがあります。

 

内寄せ量がオーダーできるタイプが有効なお客様についてまとめ
ました

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従来の累進屈折力レンズの内寄せ量は、一般的に片眼2.5mmと決まっ
ていましたが、各レンズメーカーから内寄せ量をオーダーできるレンズが登場しました。
 

<内寄せ量のオーダーが有効なお客様>
○近用距離が極端に近いか逆に遠い場合
 (20~30cm以下、あるいは40~50cm以上)
○PDが狭めあるいは広めの場合
 (58mm以下、あるいは70mm以上)
片眼2.5mmの内寄せは、PD62~63mmのお客様が眼前30cmを両眼視するのに適します。PD70mmのお客様では、40cmを両眼視するのに適します。

(上記は内面累進設計で計算していますが、度数によってはプリズム作用の影響で調整が必要です)

 

このように、お客様のPDと近用距離によって内寄せ量は変化するため、オーダーのメリットがあります。

 

<左右眼の内寄せ量を変えることが有効なお客様>
○近方視標を体の正面でなく左右どちらかにずらして見る癖があるお客様(お顔を回転させて、横目で見るような癖があるお客様を含む)

 

1.眼球振盪症(不随意に両眼の眼球が左右に揺れる)
 先天性眼球振盪症では、比較的揺れが収まる角度(安静位)があり

その角度で見やすくなるため、顔を傾けてみる癖が起こる。その角度の方向で近用アイポイントを設定すると近方視がしやすくなる。

 

2.眼筋麻痺
眼筋麻痺があると麻痺眼の作用する方向に眼が向かなくなり、その方向で複視が起こりやすい。麻痺の影響を受けにくく、眼位のズレが少ない方向で見ようとする。したがって、特に左右方向の眼球運動に関わる眼筋が麻痺すると、顔を傾けるか視標を左右にずらして見る癖が起こる。

 

3.単眼視
片眼の視力が極端に低下しているとき、あるいは抑制があるときなど単眼視のお客様は、正面でなく利き眼の前で見ることが多い。

 

4.単なる癖(習慣)
理由は分からないが癖として視標を正面でなく左右にずらして見る。

 

5.作業環境
作業環境によっては、近方視の方向が左右どちらかに偏ることがある。

 

○確認方法

・近見視力表の視力0.4のラインを読んでいただくようにお願いして、その時のお客様が視力表を保持される位置を確認する。縦一列の文字ラインがよい。(利き眼の下にセットされるか身体の正面にセットされるかを確認する)

 


   ・近方に視標を保持した状態で左右眼を交互に遮閉すると、お客様が
    ご自身の癖を認識できる。

<左右の片眼PDに大差があるお客様>
左右眼のPDに差があると、正面で近方視したときの内寄せ量に差が生
じますが、その差はごくわずかです。例えば、左右眼のPD4mmの差は、内寄せ量では0.2~0.3mmの差となります。
 

以上、内寄せ量のオーダーが有効と考えられるケースを紹介しましたが
加入度数が強くなればなるほど効果が発揮されます。

コンテンツ提供:WOC

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