PD63mmのとき用いるテスト枠のサイズは?

 

視力測定の時のテスト枠に63mmのサイズがありません。

62mmと64mmのどちらでテストするのがよいでしょうか?

 
1・・62mmがよい。

2・・64mmがよい。 

3・・どちらでもよい。

遠用・常用眼鏡のテスト

 ◆62mmを推す意見の根拠

-常用眼鏡の観点から-
通常の眼鏡は遠方視のみならず近方視もある常用眼鏡となるため、遠用PDが63mmの場合は近方視時を考慮し62mmの狭めのテスト枠を用いるというものです。このように考える人は、常用眼鏡の光学中心間距離を遠用PDから1~2mm狭く設定することが多いようです。

 

ならば、遠用PDが64mmの場合、常用眼鏡のテストは64mmのテスト枠でよいのでしょうか。
→主に、遠方視力、遠方視標でテストを行うので64mmのテスト枠でよいでしょう。

◆64mmを推す意見の根拠

-調節介入の観点から-
度数(屈折)測定で留意することは調節の介入であり、調節が入りやすい輻湊が働くプリズム作用を避けるため近視では64mmの広めのテスト枠を用いるというものです。

 

遠視では、逆に狭めの62mmのテスト枠を用いることになります。

凹レンズでPDの広いテスト枠を使うとBIのプリズム作用が働き、遠方視で開散が強いられ調節が入りにくい。

凸レンズでPDの狭いテスト枠を使うとBIのプリズム作用が働き、遠方視で開散が強いられ調節が入りにくい。


 

◆どちらでもよいとする意見の根拠

-光学的影響の観点から-
片眼での光学中心のズレは0.5mmとなり、光学的な影響はほとんどないでしょう。
プリズム作用に関しては、5.0Dの度数で0.5△、10.0Dの度数で1.0△となり、通常の測定に支障が生じるとは考えられません。

 

 

 

遠用、常用眼鏡のテストにおいては、
どちらのサイズのテスト枠を用いてもよい。

累進眼鏡のテスト

累進トライアルレンズのセット位置で異なります。

中間部から近用部の側方視野が限られる累進レンズでは、特に近用PDのズレに配慮することが大切です。特に、加入度数が強いときに問題となります。


累進トライアルレンズを 内側にセットするとき 

→PD64mm(広い方)を用いる

 

中央にセットするとき 

→状況に合わせて選択する。

 

外側にセットするとき 

→PD62mm(狭い方)を用いる
 

累進トライアルレンズはテスト枠の中央にセットすることを基本とし、必要に応じて内側を活用しましょう。

 

累進トライアルレンズの内寄せ量は、片眼2.5mmが一般的です。

内側にセットすると頂間距離が狭くなり、近方視したとき視線が近用部(オレンジの楕円印)の外側を通過します。よって、広めのテスト枠を用いると誤差が少なくなります。
 中央にセットするときは比較的誤差が少なくなりますので、近用距離やお客様のPDに応じて選択します。


(標準例)

PD63mmの人が35cmを注視した時の片眼の内寄せ量(レンズ外面までの距離別)

 

内側にセット 10.0mm→1.98mm


中央にセット 16.5mm→2.56mm


外側にセット 20.0mm→2.86mm

コンテンツ提供:WOC

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