
メガネの傾きで生じる上下プリズム効果が影響した事例を紹介します。
<お客様事例-1>
◆23歳 男性
◆ご使用眼鏡
R)(1.2×S-4.00D)ROCD32mm
L)(1.2×S-4.00D)LOCD32mm
*光学中心高・・・両眼ともにリム下より17mm
◆お客様の声
○「左が下がっているように見えるのを直してほしい。」
・左の眉と上リムの間に隙間があって左が下がって見える。

○「傾きを直してもらったら眼が疲れるようになった。」
・眉のラインに合わせると瞳孔中心とレンズの光学中心に上下のずれが生じる。
・上下プリズムの発生により疲れを感じるようになった。

<お客様事例-2>
◆24歳 男性
◆ご使用眼鏡
R)(1.2×S-6.75D C-1.00D A180゜)
ROCD32mm
L)(1.2×S-6.75D C-1.00D A180゜)
LOCD32mm
*光学中心高・・・両眼ともにリム下より17mm
◆完全補正度数
R)(1.2×S-6.75D C-1.25D A180゜) RPD32mm
L)(1.2×S-6.75D C-1.25D A180゜1.5△BU)
RPD32mm
◆お客様の声
「メガネを傾けると楽に見える。」

○「左下がりの状態にすると見やすくなる。」
・左を下げると左にBase Upのプリズムが生じ、上下プリズムの補正効果となる。
(=右を上げると右にBase Downのプリズムが生じ、上下プリズムの補正効果となる。)
<問題解決のポイント>
○水平の傾きにより上下プリズム効果が生じる。
・発生するプリズム効果は、強度数で大きくなる。
・発生するプリズム量は、プレンティスの公式により算出できる。
△=D×h(cm)
○上下斜位のテストを行ってみる。
○アイポイントの高さは、セミフィッティング後に計測する。
・左右眼別々に計測する。
コンテンツ提供:WOC